アイスクリームの歴史を知ってアイスを食べよう！

アイスクリームの歴史を知ってアイスを食べよう！ 2019/12/09

アイスクリームの歴史

手を伸ばせばすぐ届くところにあるアイスクリームは、今やスーパー、ドラックストア、コンビニなど
ありとあらゆるところに当たり前のように置いてあります。
もちろん自宅の冷凍庫には、子供たちのおやつにアイスがたくさんあるはずです。

でもその昔、アイスクリームと言えば高級な商品でした。
子供たちは近くのお店でアイスを買って、買い食いをして当たりが出れば、
「おばちゃん当たった！」って言ってその場でもう一本を食べる。
これって子供の時の最高の贅沢でした（笑）

私はアイスクリーム屋の息子でしたから、
アイスの買い食いよりも、家に帰って来ては毎日アイスを7個ほど食べていた記憶があります。

横浜馬車道通りで「氷水屋」を創業

そんな私たち日本人がアイスクリームと出会ったのは江戸末期だったようです。
幕府が派遣した使節団が訪れたアメリカで食べたのが最初で、その美味しさに驚嘆したと伝えられています。
そして、1869年日本で最初のアイスクリームが誕生しました。
文明開化の波に乗り、日本のアイスクリームの歴史が始まりました。

日本で初めてアイスクリームを製造・販売したのも町田房蔵さんという遣米使節団のメンバーだった方。
彼は横浜馬車道通りで「氷水屋」を創業し、生乳・砂糖・卵黄を混ぜて凍らせたものを“あいすくりん”として販売します。
今でもシャーベットのような氷菓がアイスクリンと呼ばれていますが、元々は遣米使節団の人々がアイスクリームという英語を聞き取った際に
日本語風に訛ったのがアイスクリン。当時はアイスクリームとアイスクリンに差異はなかったそうです。

1869年に売られたあいすくりんのお値段は現在価値で8000円以上になるそうです。
本当に高価な代物だったんです。そしてその少し後には洋菓子店やカフェテリアなどでも販売が始まり
あいすくりんよりは若干安くなったようですが、本当に価格が落ちてくるのはアイスクリームの工場生産
が行われるようになった1920年以降だと考えられています。